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「未来をつくる教育フォーラム2019~未来を切り拓く人財育成のために‥~」を開催いたしました

10月6日(日)東京・御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて、「未来をつくる教育フォーラム2019」を開催いたしました。
3回目の開催となる本年は、「未来を切り拓く人財育成のために…」をテーマに、未来の人財育成についての活動紹介、SEL(Social Emotional Learning)セミナー、子ども白熱会議×未来同窓会、プログラミング体験ワークショップを行い、発表者と来場者とが互いに教育に関するビジョンや考え、思いを共有し、交流する場となりました。

◆Ryukyufrogs活動紹介~未来の人財育成とは~
株式会社FROGS 代表取締役 / CEO 山崎暁氏

「Ryukyufrogs」は、沖縄において、米国シリコンバレー派遣を中心に、約半年間の高度な研修プログラムを実施する“アントレプレナーシップを身につけたハイブリッドイノベーター型人財育成プログラム”です。過去10年で沖縄に住む中学生から大学生83名を送り出しています。
まず山崎氏よりRyukyufrogsの活動内容の紹介が行われました。起業家精神を身につけ社会の課題を解決していく、そんな次世代リーダーの育成を続けてこられました。「起業家を育てるのが目的ではなく、過去のやり方に捉われない人財をいろいろな分野に輩出したい」「教えない育成。気づき重視。」という言葉が印象的でした。

 

 

 

 

次に山崎氏と卒業生が4つのコーナーに分かれ、参加者とのトークセッションを行いました。
卒業生からは、
「 Ryukyufrogsに参加し、ようやく自分の意見を素直に出せる仲間に会えた」
「学校ではずっと優等生だったけど、この活動をすることで自分が楽しいと思えることを周りを気にせずやりたいという考えに変わった」
このような本音が飛び出し、それに対して参加者からの質問が飛び交いました。終了時間が来ても参加者が席を立つことが難しいほどの盛り上がりを見せました。

参加者が直接質問し卒業生の生の声を聞くことで、人財育成やアントレプレナーシップ教育の重要性をより身近に感じることができました。また、卒業生が挫折や苦悩を乗り越えて自分の体験を話す姿に、胸が熱くなりました。彼らの今後の一層の活躍に期待しています。
現在Ryukyufrogs 11期生とHitachifrogs1期生が毎年12月に沖縄で行われる「LEAPDAY2019」での発表に向けて準備をされています。
このプロジェクトは全国でも広がりつつあり、2019年から茨城県でHitachifrogsがスタート、2020年からは北海道、今後は各地で始動予定です。

◆自分と社会が繋がる学びSEL(Social Emotional Learning)でSDGsへの学びを深める ~持続可能な社会を築くチェンジメーカーを育てるために~
株式会社roku you 代表取締役 / 一般社団法人 日本SEL推進協会 代表理事 下向依梨氏

・SELとは
Social Emotional Learningの略で、日本では「社会性と情動の学習」と呼ばれている教育アプローチ。 自分と他者の気持ちや思考、状態に「気づき」、「繋がり、良好な関係性を築く」、「思いやりを持つ」、言い換えると自尊感情と社会スキルの向上を目指す学びのことを指します。
これからの社会において、自立し、より良い社会を作っていく市民「チェンジメーカー」を育てるためのアプローチが必要です。SELは、チェンジメーカーを育てるためのアプローチとして、今世界中で注目されています。

・ 会場では「気づくを鍛える」ボディーワークを体験しました!
Count Up, Count Down(1から10、10から1を心の中で数えるワーク)というボディーワークを行いました。 会場からは、「Count Downの時は時間がゆっくりに感じた」「Count Upでは次につながる感覚があり、可能性を感じた」などの感想があり、一人ひとりがどのような感覚であったか、自分の意識がどこにあったかに関する「気づき」を皆様で共有しました。
その他にも「システム思考(様々な物事を構造的に、客観的にとらえる)」や「クリアリングモデル(問題が起きたとき、冷静に物事を捉え、自分の気持ちを整理しながらコミュニケーションする方法)」、教科学習(国語)に織り交ぜ、気持ちを表すボキャブラリーを増やし、表現する方法など、SELの具体的な体現方法が紹介されました。

・SELがSDGsにつながる ~一人ひとりがチェンジメーカーになるために~
SELとSDGsの間にはどのような関係があるのか、またどのような効果をもたらすのか、会場の皆様で考えを深めました。「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、社会の問題に「気づき」、課題の当事者に「叡智ある思いやり」を持って、解決策を見出し、「つながり、行動する」必要があります。 このような「チェンジメーカー」を育てるために、教育の中でSELが果たす役割は大きいのではないでしょうか? 講演の最後には、「もっとSELについてより理解を深めていきたい」「知識・技能を学ぶよりも奥が深く難しいことであるが、これからの社会を考えると本当に大切なことだと思う」などが感想として出るなど、SELについて関心をもたれただけではなく、より深めたいと考えられている方が大勢いらっしゃいました。講演終了後も、下向氏と意見交換を希望する方々が列を作り、話を聞いておられました。

◆第4回子ども白熱会議 × 未来同窓会
時は20年後!タイムスリップして未来を語ろう!
モデレーター 元TBS報道キャスター 下村健一氏

これからの未来を担う子どもたちが、自らの意見を表現するだけではなく、議論を通して「共にアイデアを創る力」を養う学びの機会として、今年も「子ども白熱会議」を実施しました。
今回はモデレーターに下村健一氏をお迎えし、20年後の未来を語る「未来同窓会」という試みに挑戦しました。
20年ぶりに集まった仲間が、家族構成や仕事のこと、今後の展望など、「近況報告」を交わしました!

まずは近況報告から!
みんなが今の仕事や、家族構成等を発表しました。
個人塾を開業、ジュエリーや時計、家具などのデザイン会 社の社長、インテリアデザイナー、古生物研究者であり副 業でeスポーツのプロ、火星で二酸化炭素の研究・・・これが5人の今の仕事です。
それぞれが今抱えている悩みや、今後の仕事での連携など、これからの展望を語り合いました。

 

 

 

 

未来を生きる子どもたちに下村氏から、
「上に引き上げていく『良い想像力』、何か問題が起こったときに後ろから支えてくれる『悪い想像力』、この二つの想像力が必要」「目指すゴールへは、一直線ではなくいろいろな道を通ってたどり着けば良い。同じ人生でも、いろいろな道を通った方が、一本に伸ばした時に直線の道よりも長く、こちらの方が面白い。いろんな道を通って未来をつくっていってください。」という2つのメッセージが送られました。
最後に下村氏から、「次回は本当の2039年に集まってこの話の続きをしましょう!」という締めくくりがあり、第4回子ども白熱会議×未来同窓会は終了しました。

≪第4回子ども白熱会議×未来同窓会終了後の子どもたちの様子≫
控室に戻った子どもたちは、達成感と充実感に満ち溢れた表情をしていました。話しきれなかった言葉があふれ出し、まだまだ話したりない様子でした。保護者の皆様も、子どもたちの積極的な発言や、普段見られない様子を見ることができたことを大変喜ばれていました。

◆Kid’sプログラミングラボによる、小学生向けプログラミング体験ワークショップ

2020年度より小学校で必修化されるプログラミング。
Kid’sプログラミングラボによる、小学生向けプログラミング体験ワークショップが午前、午後とも満席の状態で開催されました。同時に行われた相談・体験会の様子からも、保護者の方々の関心度の高さが窺えました。

Kid’sプログラミングラボでは、Scratchを使用し、『ワンランク上のプログラミング』を指導コンセプトに、基礎から少し難しめのコ-スまで幅広く提供されています。
今回のワ-クショップでは、プログラミング初心者の子どもたちが、Scratchの基礎を体験しました。はじめて操作するScratchに緊張気味だった子どもたちも、画面上でスプライト(キャラクター)を動かすことができ、どの子もすごく嬉しそうな表情を浮かべていました。また、少しずつ難しくなっていく内容に夢中でチャレンジしていました。
ワークショップの最後、先生からの「もっとやりたい人!」の問いかけに、子どもたち全員が「ハ~イ!」と元気よく一斉に手を挙げるシーンがとても印象的でした。

 

 

 

 

 

◆これからの教育を考える懇親会

フォーラムの熱気冷めやらぬまま場所を移して懇親会に突入。フォーラム登壇者の皆様をはじめ総勢30名を超える各ステークホルダーの方々にご参加いただいて、これからの教育について考え、熱く語り合う場となりました。Ryukyufrogs卒業生の各テーブルはさながらフォーラムで繰り広げられたトークセッションの延長戦といった様子でした。
また、「教育」というテーマで集まった異業種の方々同士の交流や有意義な情報交換が盛んに行われ、新しいつながりが次々と生まれていました。

本イベントには学校や学習塾など教育関係者、子育て中の保護者など多くの方々にご参加いただき、おかげさまで大盛況のうちに無事終えることができました。ご参加いただきました皆様、ご協力を賜りました関係団体及び各社様には弊社一同心より感謝申し上げます。

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